熊野三山の一つ熊野那智大社へ行ってみた
大門坂入口から熊野古道を歩いて距離にして約1.3キロようやく熊野那智大社に到着です。
日本は古来(仏教伝来前)、自然崇拝を中心とした民族宗教で太陽、山、海、滝、巨石、巨樹など自然そのものを崇拝していました。これを神道といいます。
那智大社は那智の滝をご神体とする自然崇拝からおこった社です。
昔は那智山熊野権現、那智権現などと呼ばれていました。
那智大社からみる那智の滝
那智の滝が那智大社のご神体であるように、熊野速玉大社は神倉山にあるゴトビキ岩を熊野本宮は(もともとは)熊野川をご神体としており、滝・岩・川がそれぞれの神として祀られています。
那智大社は現在、速玉大社は過去、熊野本宮は未来のご利益がそれぞれあると言われています。
過去を癒し、現在の恐れや不安をなくし、未来の喜びを創造する。それが熊野三山という場所なのです。
田辺市の熊野本宮大社、新宮市の熊野速玉大社とともに熊野三山の一社で全国約4,000社ある熊野神社のご本社でもあり、日本第一大霊験所・根本熊野三所権現として崇められています。
権現とは
仏や菩薩が人々を救うために仮に姿を変えて日本の神となって現われること、その現れた神様のこと権現といいます。
熊野那智大社は夫須美神(ふすみのかみ)を主祭神としています。
伊弉冉尊(いざなみのみこと)とも言われる夫須美神は「ふすみ」=「結び」を意味することからたくさんの方が、ご縁や願いを「結ぶ場所」として参拝されています。
平清盛の長男(平重盛)が造営奉行となって社殿を整えていたのですが、のちに織田信長の焼打ちにあって豊臣秀吉が再興しています。
八咫烏と那智大社
那智大社の拝殿の左側にはある御縣彦社(みあがたひこしゃ)には三本足のカラス「八咫烏」が祀られている。
熊野の神様のお使いである八咫烏はより良い方向へ物事を導いてくれるそうです。JFAの方や、日本代表サッカー選手たちがボールをゴールに導くようにと必勝祈願でご参拝されています。
境内には、石に姿を変え休息中の八咫烏と言われる「烏石」もあります。
熊野那智大社と併せてお参りしてみてはいかがでしょうか。
御縣彦社 御朱印
那智の樟(なちのくす)
樹齢約850年と推定される大きな楠の木が枝を広げていて、幹には人がなかに入れるほどの空洞ができています。
この大楠は平重盛が造営奉行をしたとき手植えしたものと伝えられます。
樟霊社(しょうれいしゃ)の胎内くぐり
胎内めぐりを体験したい方は、護摩木(初穂料 300円)に願い事と氏名を書きます。
それを手に持ったまま、なちのくすの内部へ入り出口の護摩舎に納めて下さい。
この護摩木は毎月十八日の権現講祭に焚き上げ祈願されるそうです。
この時期の那智大社から見る山の景色は気持ちがおちつきます。最高ですね。
熊野那智大社 御朱印
熊野那智大社へのアクセス 営業時間
熊野那智大社へのアクセス
電車とバスの乗継の場合
電車:名古屋からだとJRの南紀・熊野古道 フリーきっぷがお得でオススメです。
バス:紀伊勝浦駅から熊野交通路線バス「那智山行き」で、約30分、終点バス停下車、徒歩15分(石段が続く)
車では
自家用車:国道42号線より県道への入口より約25分。周辺に駐車場(有料)あり。
徒歩15~20分(石段が続く)熊野那智大社・青岸渡寺付近までは、那智山の県道から通行料800円の防災道路を通ればすぐ近くまで行けます。
・神社駐車場 30台 (神社防災道路通行料800円 必要)
熊野那智大社の営業時間
午前6時~午後4時30分(参拝無料)
宝物殿
那智経塚の出土品、熊野那智大社文書(国指定文化財)等、熊野信仰の歴史を語る重要資料を展示。
開館時間:午前8時~午後4時
入館料:大人300円・小・中200円
那智大社には大門坂から行くのがオススメです。
熊野古道をはじめて歩く方には大門坂コースはオススメだと思います。
前半は杉の木や竹林に囲まれて石段を上がって行きます。
後半もほとんど石段を上がって行くのですがところどころにたくさんのおみやげ屋さんや茶屋が軒を連ねているので休憩しながら歩くとよいでしょう。
日本三大名瀑の一つ 那智の御滝がある飛瀧神社
熊野那智大社を参拝した後は、那智の御滝(飛瀧神社ひろうじんじゃ)へつづく。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
シェアして頂けたらモチベーションが上がり嬉しいです。
今後も役に立つ記事などを配信していきます!
コメント